ルナマリアにある日突然(ホントなんの前フリもなく)「シンは恋をしているでしょう!」なんて言われてその日は眠れなくなった。恋って何だ。俺はそれを聞くのが恐ろしかったけれど沈黙は肯定と捉えられるのでとりあえず聞き返す「なんで!?」至極まっとう。困惑してる俺を尻目にルナマリアはしたり顔。どっからくるんだその自信。「だってそういう風に見えるわ」だからどこから「だって前よりずっと表情が明るくなったし服装とか身だしなみとか気を使うようになったんじゃない?」好きな人って身近な人でしょ。ドキリ。不意に核心をつかれて俺は困る。心当たりがありますとも。でも俺は恋をしているのだろうか。これは恋なのだろうか。(彼とイロイロな話をしたいけれどいざ前にすると緊張して話しかけられない。話しかけられないけど彼の方から声を掛けてくれるとそれだけで一日幸せに過ごせる。彼が他の奴と笑ってる姿を見るだけで胸が焼けそう!!)コレが?わざと触らずにそっとしておいたものがルナマリアの一言で動き出してしまう。恋。なんて甘美な響き!「恋、してんのかな」茫然自失!呟く俺を見てルナマリアが勝ち誇ったように笑った。忌々しい!
END
【06:恋をしました!】
2005.06.05-Copyright (C)Baby Crash