違う違う!お姫様になりたかったのはもう死んでしまった俺の妹のマユで俺はそれを笑いながらも少し叶えてやりたいなんて思ってたのはホント少し前。それを伝えたら「お兄ちゃんはお兄ちゃんのお姫様がいるのよ!」とのこと。好きな人がお姫様ってロマンチックだね!その後暫くしてマユはお姫様じゃなくてお星様になってしまったから俺はとても悲しかったわけだ。それでいろいろあって今この状況。向かい合ってレイとアカデミーの課題中。狭い机で向かい合ってるから俺の前にはキラキラ輝きそうな柔らかい金色!うわー何コレ同性の男の髪?!そんで俺その同性の男にドキドキしてるんだね。うわ。その事実に少し引いて、でもレイを見る目は変わらない。ふわふわーキラキラー。男にしては長い髪に真っ青なブルーアイ。童話の中のお姫様のよう。知らずに俺はポケットに手を入れて中の携帯を握り締める。手の中にはピンク色の携帯。妹。
マユ、お前の言ってたお姫様がここにいるよ。
END
【01:お姫様になりたいの】
2005.06.04-Copyright (C)Baby Crash