07ただどうすることもなく見つめた


いつもツンとしていてすました表情を崩しもしないカッコつけ。けどそんな態度すら様になるように何事もソツなくこなしてしまう。シャーリーから見たルルーシュはそんな嘘みたいなやつだった。そんな彼が愛するのはたった一人。唯一残されたという妹だけ。それ以外の人間には基本的に興味が無い様で彼はどこまでも無関心で薄情だ。


「そうおもってたんだけどなぁ」


何の前フリもなく呟いた言葉にリヴァルが何か言った?と律儀に問い返すがそれに曖昧に笑ってだけ返す。視線を戻した先に居るのは幼馴染に柔らかく微笑む彼。そうか、そんな風に笑うんだ。羨ましい、優しい彼をそう思うことすらできなくて。